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ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

バート・カミングス調教師

年齢って何だろう?バート・カミングス調教師は、もうすぐ82歳ですが、現役の調教師なのです。でも、彼は、自分の年齢のことなど考えていないに違いありません。彼の年齢のことを言うのは、周りの人ばかり............実は、バート・カミングス調教師は、先日、コーフィールドカップで、1着と2着をとったばかりなのですが、今日は、’また’オーストラリアの競馬で最も格式のある、WSコックスプレートステイクスというレースで、勝ってしまったのです。今朝の新聞に、彼のライフストーリーが特集してありました。お父さんは有名な調教師、でも、自分はあまり調教師になることに乗り気ではなかった。厩舎を持ったのだけれど、二年間も1勝もできなかった.............やめたいと思った........それから勝ち始めたけれど.................名誉も財産も出来てから,,,,,,,,,.およそ十年前に,自分が関与していた大型のシンジケート(共同馬主会社)が倒産をしてしまって大きな借金を背負い、その債権者たちとの話で、彼の収入の4分の3が、支払いに充てられることになり、何とか、引き続き調教師を続けられることになった.........。考えてみれば、あの当時、私はそのニュースを聞いて、債権者たちも、かなり無理をしているなと思いました。バート・カミングス調教師は、もう70歳を過ぎていたのですから。今日の記事で、バートは言っていました。「引退するお金がないからね。調教を続けるしかないな。金はともかくとしても、病気にでもならない限り、調教を止めるつもりはないけれどね」と。病気といえば、彼は、重度の喘息やアレルギーを持っているのだと言います。なんだなんだ、私は、60歳で、日本に長期出張することに、涙なんか流しちゃったりして。彼から比べたら、私なんか、まだ、ひよっこじゃないの......と思いました。

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スペイン語で、ムリール・コン・ロス・サパートスという言葉があります。靴を履いたまま死ぬって意味です。つまり生涯現役という意味。まあ、私も引退する気がないから、ムリール・コン・ロス・サポートスですね。そして、バート・カミングス調教師も。彼のような人は、まさにインスピレーションを与えてくれます。日本語だとインスピレーションって、何だか第六感というような翻訳をすることが多いのですが、英語だと、He is inspirational とか、He is an inspiration to us all. 彼によって、私たちは励まされるとか鼓舞されるとか感動を与えてくれる人とか使うことが多いのです。バート・カミングス調教師、彼は、本当に、インスピレーショナルです。


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このところ、ずっと風邪っぽくて、いよいよ抗生物質を飲むことにしました。抗生物質を飲み始めたら、今度は、胃が痛くなりました。したがってGUT'S CAREというカプセルに入った、善玉菌を飲みました。レモン汁に蜂蜜を入れて飲み、更に、生姜に蜂蜜を入れたものも飲みました。実は、明日までどうしても元気にならなければならないのです。明日は、熊本から九州動物学院の学生さんたちがシドニーに研修に来るからです。私、寝てなんかいられません。

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そうそう、この猫の写真は、先日、フレミントン競馬場のダニー・オブライエン厩舎で撮ったもの。P1050754.jpg
ネズミ退治のために、厩舎に何匹もいるんですって。猫たちは私の顔をみて寄ってきました。動物が好きなことが分かるのかも知れません。厩舎の人たちに名前を聞いたら、フレディ・ナンバーワン。フレディ・ナンバーツー。フレディ・ナンバー........名前ぐらいちゃんと付けてあげればいいのに。P1050756.jpgP1050753.jpg

オーストラリアの競馬

先週、メルボルンで、ビクトリア・スプリングレーシングカーニバルが始まりました。このカーニバルはおよそ50日間に渡って開催され、この期間、89もの、レースが実施されるのです。昨年、この期間、競馬場に入場した数は、75万人を超えるということです。日本の競馬って盛んですよねと、オーストラリア人から聞かれることがありますが、ええ、でも、オーストラリアほどではありませんと答えます。もうかれこれ20年近くになるかも知れません。私は、ONE AND ONLY、つまりたった一冊しか出ていない「オーストラリアの競馬ガイドブック」言う本を、日本のJRAのPRセンターから出版したことがあります。あの時のオーストラリアの競馬場の数は確か、420ぐらいだったと思います。あれから、いくつか閉鎖されましたから、今は確か400弱ではないでしょうか。それでも、すごい数ですよね。人口比にすれば、世界で最も競馬場の多い国ということになると思います。これは、スプリングレーシングカーニバルのシンボルポスターです。楽しそうでしょ。image001.gif キャッチ不rフレーズは、It's BIGGER than you THINK! 考えているよりずっと大きいカーニバルなんだ。考えていないで、来てみたら?という感じですかね。

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シドニーはずっと雨です。何だか、あまり調子の出ない私の心模様のようです。本当に調子が出ません。とはいうものの、今朝はちょっとだけ日が出ました。そこで、急いで種を植えました。先日買ってきた種には、スピードテープというのが入っていて、BIODEGRADABLEつまり、土に埋めると解けてしまう紙のテープに種が入っているのです。なんて、頭がいいのでしょう。なんて便利なのでしょう。04102009168.jpg
それから、天気が悪いのでまだ、オープンしていませんが、パッケージに水を入れると、そこからカミミールが生えてくるという,ポケットガーデンというものもみつけました。04102009169.jpg これもまたすごいアイデアですね。日本でも紙に種を植えるというアイデアを考えた人がいたようですが。本当に凄い。それしてにも.......
急いでガーデニングしてよかった。午後からまた雨になりました。ポットの下の受け皿にも水がたまっていて、今朝捨てたのですが、おそらく明日までまたたまってしまいますね。水が多すぎても枯れてしまいますからね。本当に、ガーデニングは難しい!04102009167.jpg

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このところの好天気と、このところの雨で、ブロッコリーが、こんなになってしまいました。04102009166.jpg

えっつ、どこを食べたらいいの。急いでウエッブでチェックしたら、ブロッコリーは、花になる前の’つぼみ’の部分を食べるんですってね。つまり、私は食べ損ねたのかしら。


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お金がなくて、美容院にいけないといったら、娘が、ヘアダイ(といわないのかな。カラリングかな)をしてくれると言っています。自分では見えないのですが、背の高い彼女がみると、分け目に、どうやら白髪が見えるらしいのです。これは、困る。恐怖。私は、この白髪が見えるのが本当に苦手です。とはいうものの、他の人は別にいいのです。FUさんは、素敵な白髪にしていて、似合っていると思う。でも、私は嫌。私は、自分が見栄っ張りだと思いませんが(いえ、かなり見栄っ張りだと思いますが)、髪の毛だけは、若くしていたい。娘に、お棺の中に入るときにも、カラリングしてから入れて頂戴と言っています。馬鹿だなという目でみられましたが。さあ、これからカラリング。ハイハイと、お代官様の言うことを聞かねばならないようです。じゃないと、半分で止められたら、困るう。



今、錚々と、カラリングが進んでいます。COME HERE! SIT! STAY! ドッグトレーニングは進んでいます。あっ、違ったかな。DOGは私で、娘はトレーナー?いえ風呂場で、彼女が、私のカラリングをしている光景です。

BC3 新しい挑戦

私は、チャレンジが大好きです。実際、私の人生は、チャレンジそのものでした。なぜ、チャレンジをするのかと聞かれれば、「そこにチャレンジがあるから」と言わざるを得ません。これは、「そこに山があるから」山に登るのだと言った、イギリス人の登山家のジョージ・マロリーの言葉を借りたもの。もっとも、私の場合には、かなり病気の気もあります。DARE DEVIL(デア・デヴィル) という言葉が英語にありますが、猪突猛進とか、あえてチャレンジをする人のことを指します。私は、もしかして、このデア・デヴィル、つまり悪魔に魅入られているのかも知れません。新しいものや、難しいと思うものが前にあると、ドキドキしてしまいます。

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BC3という会社に出会った時にも、実は、ドキドキしました。既に二百年もの歴史のある、オーストラリアの「確立」された競馬界に、新しいコンセプトで乗り出し、更にそのコンセプトを日本や、まだそのコンセプトを持たない国に持って行こうとしているからです。このコンセプトを実行するためには、まず、1歳馬で馬を購入し、それを短期間でトレーニングして、2歳馬のセリに出すという、過程を潜り抜けなければなりません。アメリカで大成功したジョン・ブロックルバンクのセオリーを実行するので、困難ではないというものの、1歳馬の購入には多額の資金が必要です。手持ちの馬たちを、2歳馬のセリでさべくことが出来ないというリスクもあります。しかし、このリスクをあえて冒して、BC3はビジネスをはじめました。

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8月23日の日曜日、このBC3の新しい拠点であるビクトリア州のサットングレンジと言うところまで行ってきました。オーストラリアで初めてのプライベート・トレーニングセールに参加するためです。サットングレンジは、メルボルン市内から約1時間半。カンガルーが跳んでいる草原地帯です。そこに何と150人もの人が集まりました。P1050318_convert_20090827185356.jpg
このBC3には、マーケティングマネージャーがいます。もと、日本の会社スバルで働いていたADマン。この彼と彼の率いるチームが、これまでの競馬・生産界にはなかなか見られなかったアイデアで、この日を成功させました。そうです。伝統の競馬界に打って出るには、外部からきた新しい人材が必要なのです。90分のブリーズアップ(競馬のことを知らない方へ;これはある程度の速度で走らせることです)、P1050314_convert_20090827185809.jpg
それから、下見。そうそう、彼らは、あまり無理をして、スピードでバイヤーの関心を惹くことはありません。馬がその後に、怪我をしたりしたら何にもならないからです。
そして、ランチを兼ねたオークション。このオークションでは、1歳のセリで買った時の2倍の価格のリザーブつけた馬ももいました。「オーストラリアにはセリの長い伝統があるからね。難しいよね」などと、否定的な意見を言っていた人ももいましたが、結果は半分以上が、リザーブ価格以上、あるいはリザーブ価格で売れていました。



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なぜ、このビジネスをはじめようと思ったのかと、BC3の社長に聞いた時に、心理学博士でもあるビルは「馬の世界に魅せられて馬を持ち始めたのはいいのだけれど、馬を買って、レースに出るまでの過程が不明瞭でなおかつ長かった」のが原因だと語ってくれました。オーナーたちのリスクを少なくして、競馬を楽しんでもらうことができればいいなと、思ったが切っ掛けだったのだと言います。実際、今年は、世界的に、トレーニングセールの結果は、1歳や当歳のセリに比べればまあまあ。上昇したものもあります。上昇したのは、日本の千葉で行われたセール。日本のこのセリは、何と90%以上の売却率に達しました。いいものが、最少のリスクで提供することができれば、バイヤーはいるのだということだと思いました。

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BC3のプレビューデーの1日前に、シドニーのランドイック競馬場では、BC3の出身馬である、ディアバレーが重賞レースに勝ちました。競馬の世界は、何と言っても結果次第。この結果を持ってすれば、今後彼らの将来はとても明るい筈です。今回、彼らは、既存のセリ会社を使わずに、自分たちだけで、プライベートセールをオーガナイズしました。これもまた、大きなチャレンジでした。お金もかなりかかったと思いますが、自信を持っている自分たちの馬を、最もいい形で見てもらいたいという願いと、差別化のマーケティングだったと思います。P1050301+(1)_convert_20090827190005.jpg
チャレンジ精神旺盛な、彼らの成功を祈ります。P1050323_convert_20090827185459.jpg
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明日の朝は、またメルボルンです。かなり早朝なので、12時前には寝たいと思います。やはり、胃がおかしい。3年前に、胃の検査の予約をしたのですが、まだ行っていないのです。こんなに頻繁に日本出張が重なるとはその時には思っていませんでした。9月に出張から戻ったら、やっぱり行かなければならないと思っています。来週は、歯の根幹治療の2回目。胃が変なのは、この歯のせいもあるのではないかと思うのですが。そしたら、今日PAP TEST(子宮がんのテスト)を暫くやっていないという催促も来ました。普段、自分の身体は自分で守るなどと偉そうに言っているくせに、考えてみれば乳がんのテストにも最近行っていないことに気がつきました。来週は、デスクに座って、色々と日程を立てなければ。チャレンジも何も、健康な身体があってのことですからね。

セレクトセール

セレクトセールに来ています。毎日、朝から晩まで仕事をしていて、寝る間もありません。まるで天国のような場所に泊っているのに。泊っている場所は、登別の滝の屋というホテルです。吉田家の遠い親戚がされている宿だと伺いました。今回、オーストラリアからのゲストは、社台の吉田照哉氏の招待です。オーストラリアを代表する実業家で、オーナーブリーダー、マジックミリオンズのオーナーの一人でもあるシングルトン氏の代理人。そして、サラブレッドの近代化の父とも言えるロバート・サングススター氏の息子で、アダムとサム・サングスター氏。セリの2日目ですが、まだ慎重に構えているのは、二つの理由があります。

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彼らは、日本の血統を知らないこと。イヤリングを今、買っても、日豪の間で検疫協定が結ばれていないために、オーストラリアに直接連れていくことができないこと。オーナーの権利が取れる可能性が、まだ分からないことなどです。しかし、今日は、社台スタリオンセンターに行って来て、ディープインパクトを始め、ダイワメジャーなどのスタリオンを見て、「ああ、だからあのような姿の仔ができたのかと納得した」と言っていました。あまりにも、オーストラリアの馬と日本の馬が違っていたのにもかなり驚いていたようです。でも、スタリオンセンターからの帰り道、オーストラリアから繁殖牝馬も送りたいなどとも話しており、世界の人と手をつないで仕事をしたいという照哉さんの気持ちが伝わったような気がします。

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昨日は大雨で、ずぶぬれになりながらのセリ。今日は、カンカン照りで、一時頭がくらっときました。寝てないので、そのためだと思います。明日は何でも雷雨だとか。天気予報が当たりませんように。

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セリでは、懐かしい人たちに出会いました。「僕、覚えていますか」と言われ「あなただ誰?」と聞いたら、「鷲尾です」って。ああ、鷲尾健一君か。私の立ち上げた三つの競馬学校の二つ目の学校で、学んでいた鷲尾君です。今は、ビッグレッド。ちょうど岡田さんが最高価格の買い物をしたあとでした。「仕事が充実している」し、幸せな家庭も持っているようです。真理子さんと、一生会えないかも知れないと思ったって、言われて、胸がジンとしました。競馬の学校作ってよかったな。それから、前田さんにも会いました。前田さんは、ミスターゼンのオーナー。十年近く、一緒にゼンを走らせた人です。今は、地方競馬のオーナーで成功してるって言っていました。他にも、セレクトセールでは本当にいろいろな人と出会いましたし、随分声をかけられました。それにしても、私の顔を見て避けるのではなく、わざわざ寄って来てくれるって、なんて奇特な方たちでしょう。

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そろそろ、寝ます。あと5時間しか寝る時間がありません。




なぜ..........

自分の身に災難が降りかかると、私たちは「なぜ自分に」と考えてしまいます。昨日の私は、「なぜ」を連発していました。でも、答えはないのです。昨日実は、明日、オーストラリアから日本にやってくる予定になっていて、私と合流するはずだったジョン・シングルトン氏の秘書から緊急の電話が入りました。私に緊急のメールを送ったのだけれど、返事がないので、事務所にいた主人まで連絡をとって、主人が、私の携帯にメッセージを入れてきたのです。ちょうど、ブリスベン空港に着いた時でした。急いで、秘書のダイアナさんに連絡をとると、シングルトン氏が、トレッキングをしていたノーザンテリトリー(北部準州)で、大怪我をしてしまったというのです。私は、声を失いました。

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とりあえず、一命はとりとめたようですが、不便な場所での事故ですから、ダーウインからヘリコプターを飛ばせて、まず病院に運ばれているということでした。秘書のダイアナさんも、それ以上は分からないらしいのです。シングルトン氏は、吉田照哉さんと今年のマジックミリオンズで意気投合して、13日から始まるセレクトセールに来るはずでした。オーストラリアでは、知る人ぞ知る実業家ですから、半年前から日程の確保をして、慎重に準備をしてきたのでした。それが、こんなことに。

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吉田照哉さんにも早速連絡をとりました。照哉さんも、シングルトン氏が来るのを楽しみにしていましたので、その心はどんなだったでしょうか。命に別状がないということを知ってホッとしていたようですが、訪日直前だけに.........。私は、どのように説明をしていいか分かりませんでした。社台ファームの、たくさんの人々の努力が無になってしまうのではと、私は、心が真っ暗になりました。なぜ、こんなことが起きたのでしょう。答えはありません。幸いなことに、セリには、シングルトン氏の代理で、彼の所有するストロベリーヒルズスタッドのジェネラルマネージャーは予定通り来ることになっています。しかし、本人が来るのとは、やはり違います。だから、私の胸は沈んだままです。

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昨年も、似たようなことがありました。オーストラリアの鉱山王、ネイサン・ティンクラーがセレクトセールに来るといいながら、土壇場で来ないと言い出したのでした。何日かして、すぐキャンセルを撤回して、来てくれましたが。あの時も、私は、電話の前でへなへなと座り込んでしまいました。今回は、キャンセルではなく、事故が原因ですが、しかし、やはり。

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一昨日は、実は、歯が痛んで、ほとんど眠ることが出来ませんでした。主人が、日本に発つ前に絶対DENTISTに行くべきだというので、会議の時間を見て、予約をしていました。ところが、今回の、シングルトン氏の件で、歯痛どころではなくなったのです。歯の痛みは、一時的に止まってしまいました。母まだずきずきとうずいていて、熱いものも冷たいものも食べることが出来ません。でも、胸のうずきのほうが強い。今夜は、久しぶりに、新橋のホテルにいます。明日は、羽田から北海道です。胸が痛くて、痛くて。

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千歳は雨のようです。私の心のように。