ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

お代官様のこと。

お代官様こと、下の娘がNYから「無事」戻ってきましたが、まあその「無事」もつかの間、今、彼女の周りには嵐が起きています。お代官様は、空港で、私に会うなり「家を出ることを考えているのよね」と言いました。そうですか。「オーストラリアの友達からテキストメッセージが入って、3人で一緒に住まないかというの」そうですか。「家賃も安いし、チャンスだと思う」そうですか。「お父さん何ていうかな。泣くかも知れないな」いや、大丈夫じゃない?「いや泣くよ、きっと。だから、お母さんから言ってくれないかな」はい、分かりました。

☆ ☆
前にも、私にだけ、チョろっと言ったことがあります。それで、主人に「なんでも、家を出て友達と住みたいって言っているけれど」と言ったら、主人は、ちょっと驚き、でも平静を装って「そうか。まあ、いつかはそういうこともあるだろうな」って答えました。その声がちょっと静かだったので、心配になりました。今回、もう一度「家を出るって言っているわよ。すぐらしいの」というと、主人は、また、静かに「そうか。まあ、俺たちも皆そうしたんだから、仕方がないだろう。ただ、彼女に言うときには、お父さんはとてもがっかりしている。でも仕方がないと言っていたと伝えてくれ」って。自分では言わないつもりなんだ。

☆ ☆
お代官様を育てたのは主人です。私は、彼女を生んだだけ。彼女には「お父さんがあなたを生んだのよ」と言ったこともあります。私は、彼女を生むその日まで仕事をして、2週間で彼女をNANNYに渡しました。彼女は私の後姿を見ながら育ったのです。彼女にとって、私は、時々家に来て文句を言ううるさい人間でしかありません。それしか出来なかったのよと私は、最近まで言い続けてきましたが、実は、ほんとに最近、それは私が「選んだ」ことで、私は彼女のためにもっと時間を使うことを「選ばなかった」のだと気がつきました。絶望的になりました。上の娘に、子供の頃、お母さんともっと話をしたかったけれど、お母さんはいつも「忙しい」と言って時間をくれなかったと言われ、「ああ、なんと言うことを私はしたんだろう」と呆然としました。しかし、上の娘とは「過去は直せない。だから、新しい関係を未来で作っていこう」と話しているのですが、下の娘、お代官様との間にはまだその「時」が来ていない。そしてそのまま、お代官様は「去っていく」かも知れません。彼女の高校の卒業式に出席出来なかった事が今でも悔やまれてなりません。だから、今回彼女がNYに行くときには、日本から戻って空港に見送りに行き、戻って来たときにも空港で待っていたのです。まあ、そんなことでこれまでの「罪」が許されるわけではありませんが。

☆ ☆
とにかく、NYから戻って以来、お代官様の機嫌がかなり悪い。ちょっとしたことにも腹を立てて、私にあたります。あまりのことに私も腹を立てて、昨日は早く寝てしまいました。今夜は、クリスマスを一緒に過ごそうとメルボルンからやってきた友人たちとの最後の晩。日本食好きな二人のために、ソバとキシメンをつくり、主人はチョリソとプローン(海老)のスキューアー(串刺し)を作りました。主人は、それにメディテラニアン(地中海)サラダも作りました。娘は最初は、私たちと一緒にいましたが、そのうちプイと隣の部屋に行ってしまいました。我々は、今夜はとても楽しく過ごしたと思っていましたが、彼らが帰ると、お代官様は、「ああ、まったく。5時間も無視され続けて、頭にきた」って言うのです。主人も私もびっくり。一緒に入ればいいじゃないの。なんなのよ。それから、今度は「NYじゃ、背中が全く痛くなかったのに、家に戻ったら背中が痛くて眠れない!」主人と私はまた驚いてしまいました。彼女のいないところで主人が「新しいベッドが欲しいということだよ」って。もちろん、そんな金ありませんけれど。それにしても、お代官様は、家を出る決心をしたものの、そのことがかなりプレッシャーになっていることが、よく分かります。

☆ ☆
オーストラリアでは、ごく最近まで、一般的には18歳になると、子供たちはすぐ家を出ていったものでした。しかし、最近は出ていかない子供たちが多いと聞いています。25歳になっても、家から出ない。また一旦出ても戻ってくる。あるTVのニュースの中でインタビューされた若者が「だって、ご飯も作ってくれるし、家賃もただだし、楽でしょう。家にいたほうが」って答えているのを見たことがあります。うちの娘は二十歳。家を出ることが心配でないとは言えませんけれど、友達3人で住むんだし、自分で決めたんだからねえ。親に全てお膳立てしてもらって家を出ようと言うのはちょっとどうだろう。厳しすぎますかねえ。とはいうものの、私は、お代官様が家を出たら、むしろ、一緒に努力して会う時間が増えるのではないかと思っているのです。いえ、そうしようと思っています。もしかして新しい関係が出来るチャンスかも知れません。

☆ ☆
来年は、これまでしなかったような変化を自分にもたらしたいと思います。ビジネスの仕方も。ビジネスの場所も。暮らし方も。考え方も。そうしなければ、立ち行かなくなっているのは、紛れもない事実。精神的にもかなり厳しいですが、まあ、こうなったのも全部自分のせいです。「変化」には苦しみが伴うものですが、これまで習慣化してきたこと、これまで当然だと思ってきたことを、完全に変えていくつもりです。その覚悟です。お代官様は二十歳でその覚悟をして(?)、私は六十一歳でその覚悟をしています。



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