ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

アンクル・ヒロシ

ヒロシ叔父さんは、母の弟です。ヒロシは、太平洋の洋と書きます。県庁に長く勤めて、それから、建築会社で営業をして、考えてみたら、65ぐらいまで働いていたと思います。「おじさん、いくつで仕事やめたんだっけ」聞きたくても、叔父さんはいません。来週、仙台に会いに行こうと思っていた矢先に、今日、午後亡くなりました。先週まで日本にいたのだから、会いに行けばよかったのに、来週からまた日本だと思い、油断して会いにいかなかったのです。

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子供がいなかった叔父夫妻は、墓を守ってもらうために、養子をとりました。オーストラリアでは考えられない習慣ですが、叔母の弟夫妻を養子にしたのです。墓を守って貰う事が彼にとってとても重要だったのでしょうが、最近、その叔父がこんなことを言っていました。「墓なんか意味がないぞ。お前は、千の風って知ってるか。死んだら、墓に入るんじゃなく、風になるんだ」って。叔父は、今、大好きだった叔母のところに行ったのです。叔母は、もう大分前に亡くなりました。「俺は、国子の分まで生きるんだ」って、一人で一生懸命生きてきました。

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「来るなよ」っていうのが、叔父の「顔見せろ」でした。「来ることないぞ」というのも、「来いよ」ということでした。言葉が悪く、会いにいくと、いつも、悪口を言われました。その悪口が聞ける間は、元気な証拠だと思っていました。前に電話で「顔見せろ」と言ったことがあって、「おじさん、怖いな。あまり優しくしないでね」と言ったことがあります。最後に話したのは電話で、「おじさん、来月仙台に行くからね」「来るな。こねでもいい」「そう言われると、また行きたくなる。行くからね」これが最後の会話でした。

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年をとったら、周りに一杯死がころがっているだと分かりました。そして、そのうち、私たちも、その死の仲間入りをするのだと感じています。気を落としている私に、主人が、FOOTYだぞと、贔屓チームの試合を見せてくれました。そうね。私も、いつかはいなくなるのだから、今、こうして主人と仲良くしている瞬間を大切にしようと、暫しFOOTY観戦を楽しみました。

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ヒロシ叔父さん。とても几帳面な性格。美しい字を書きました。「食事は闘いだ」って、叔母がいなくなってから、一生懸命食事に気をつけていました。ぼけない為にと、ジグソーパズルを楽しんでいました。家には、彼が完成させた多くのジグソーパズルの絵が掛けてあります。(あれは、一体どうなるのでしょうか)叔父は、叔母が、たくさんの薬を飲まされて、まるで研究材料のように亡くなっていった大学病院を、あいつ等が、国子を殺したんだって、その前を通るのも嫌だと言っていました。私に会うと、「ホラ」って、まるで子供にくれるように、1万円札をくれました。故郷から、また一人、ファミリーがいなくなっていきます。
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