先週から、成田空港で、
世界的な動物のトレーナー、スティーブ・オースティンと一緒の仕事でした。
毎日6時間の睡眠時間。
考えてみれば、この一ヶ月はほぼ毎日6時間の睡眠でした。
もう少し短い時もありました。
よくやるよ、この年で。と思うこともあります。
でも、やっぱり、仕事があるってありがたい。
★
ワーキングドッグを育成するためには、
リワード、つまり正しいご褒美がなければだめ。
と、スティーブは今日のセミナーで言いました。
そして、
リワードは、それをあげる人間が決めるのではなく、
犬達が決めるもの。
犬の好きなものをあげるのがリワードなのです。
犬によっては、それは、フードだったり、
プレイ(遊ぶこと)だったり。
それも、ボールだったり、引っ張りっこするタグだったり
します。
犬達は、このリワードが楽しみで、仕事をするのです。
彼らは、仕事が楽しくて仕方がない。
★
私のリワードは?
仕事かな。
でも、仕事に対する正統な報酬かも知れない(笑)
家庭が一番大切。でも、仕事のない私って考えられません。
私の年になると、仕事をしている人がどんどん少なくなって
現場では見かけなくなってしまいます。
いえ、家にいることや、仕事以外のことをしたい人にとっては、
それがリワード。
それでいいのです。他の人がとやかくいう事ではありません。
でも、
私は仕事。
今回のように、探知犬やそのハンドラーを育成する仕事は大好き。
セミナーも大好き。
それは、人の役に立つ情報を、それぞれの学ぶ人たちのために
彼らが良く分かるように伝えるのが私の役目だと思います。
それをもし「教育」と言うとすれば、教育は私の最も好きなことです。
そして、それを、今の年までやれるって、嬉しい。
★
さて、明日まで成田空港で仕事。明後日からは東京に移動して、
週末は仙台。
次ぎは大阪。
そして、また東京。
ちょっとしんどいと思うこともありますが、
やっぱり、仕事が大好きです。
仕事を通じて、「友情」「感謝をもらい、
ひいては、仕事についての「正統な報酬」をいただければ、
これに勝る嬉しさはありません。
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ここ数日間、千葉の友人夫妻の家に泊めていただきました。
ご主人は、昔旅行会社をしていましたが、
今は、茨城の農園で働いています。
ちょうど週末で、千葉に戻っていたので、
3人で、久しぶりに一緒に食事したり、銭湯に行ったり。
ほんとうに、ほんとうに、楽しい時間を過しました。
そのせいでしょうか。オーストラリアでひどくなっていた
アレルギー症状が一時治りました。
★
我々3人の年を合わせると、200歳を越えます。
さて、サプライズ!
奥さんが、「息子が買ってくれたの」と、iPadを
見せてくれました。えええ。いいなあ。
それが、まだ使えないのよ。何だかちっとも分からない、と彼女。
スカイプもしてみたいのだけれどね、息子がまだ
教えてくれないの。
そこで、スカイプ大好き人間の私が、
iPadにスカイプを入れてあげました。
はい、ユーザーネームは?
パスワードは?
1つ1つ教えながら。
ついでに、私と隣り合わせに座って、
スカイプが使えるかどうかの試験。
それにしても、シニア向けのiPhone やiPad レッスンしたら
受けそうですよね。
★
ご主人は、小さなスクリーンに顔をつけながら、
真理子さん、俺にもスカイプ入れてよ。
いいわよ。
この小さなコンピューターは、私がかつて
使っていたもの。スクリーンが小さすぎて
不便になり、彼にあげたものでした。
iPadと違って、小さなスクリーンに
小さな文字。みえなーい。
そこで、私は主人からプレゼントされた、
証明付き虫眼鏡をハンドバッグから持ってきました。
と、奥さんが、
あら、真理子さん、それうちにもあるわよ。
えええ。日本にもあるの?あれ、もしかしてこれ
日本の製品?
シニアグッズ。って世界共通なの?
★
それから、自分の健康は自分で守る必要があるねえ、
なんて話をして、この前私が100円ショップで買った
手のグリップを強化するグッズを見せたら、
あら、それも、うちにあるわよ。
いやはや、シニアグッズは、本当に世界共通なんだあ。
あらためて、シニア市場の大きさを確認した次第。

今回は2週間、検疫探知犬ハンドラーたちの
トレーニングを、友人のスティーブ・オースティンとしていて、
朝から晩まで忙しい日々を送っていました。
仕事があるって楽しい、
とはいいながら、
朝6時半おき、戻るとほぼ7時。
それから、
主人が作ってくれた夕食を食べて、
夜中までまた仕事をするのは、
英語で言うと、
かなりchallenging でした。
チャレンジング。なかなか大変。
★
は実は、私が忙しかった2週間は、
主人の有給休暇中だっのです。
二人でゆっくりしようかなと思っていたのでしたが、
その話はないことになってしまいました。
主人は、朝、私と一緒に起きて、
私と、日本から来たチームのために、
(頼まれもしないのに)
美味しいサンドイッチを作ってくれました。
毎日。
毎日。
★
私の仕事が終わり、家に戻ると、
庭に遊びに来るクッカバラたちに
ちょっとだけ(野生ですから、たくさんはいけません)
おやつをあげたり、
愛犬サリーの散歩。、
その間に、主人は、いつもの夕食づくり。
夕食を食べながら、
二人で、いつもの、
英国の警察ドラマか、
アガサ・クリスティーのポワロか、
スリラー番組を観ます。
夕食のときに、
いつも、死体の解剖シーンが出てくるので、
私は目を背けるのが普通。
もっとも、あまり死体がないと、
ちょっと残念な?気がしたりして......
でも、この時間が私には、とても愛しいんです。
主人と一緒にこうして過す時間が。
昔はそう思いませんでしたから、
年をとったのかも知れませんね。
★
仕事が6日に終わったので、
7日、つまり一昨日は1日だけの休日になりました。
主人に、いつもの美味しいトーストを作ってもらって、
スーツケースに荷物をつめながら
少しゆっくりしていると、
マミーに「さよなら」を言いたいと、
お代官様(下の娘)がやってきて、
「マミー。また日本、いいなあ」。
チュー。
オーストラリアを離れたくない私の気持ちも知らないな。
..................
「エッグプラント(茄子)の味噌汁、買ってきてー」
「ジブリのDVD買ってきてー。英語じゃないとだめよー」
ところで、彼女は、フリーズドライの茄子の味噌汁が、
世界で一番美味しい味噌汁だと言うのです。
バスで帰る彼女を送りながら、バス停までサリーの散歩。
別れ際に、娘とHUG.
ああ、オーストラリア、この時間を離れたくないなー。
★
でも、私の仕事は、こうして、日本とオーストラリアを行き来しながら
両方の国の人々の役に立つことにあります。それが私の宿命。
仕事が終わって、日本を離れる時には、一緒に仕事している、あるいはお友達と
別れるのが寂しくなるし、
オーストラリアでは、オーストラリアの愛する家族や一緒の暮らしを離れるのが
とてもつらくなります。
でも、Absence makes the heart grow fonder
(不在は愛をより強くする)ということわざにあるように、
別れるから、より、また会いたいと思うのかも知れません。
★
主人は、いつもいいます。
私が、「行きたくないなあ」と言うと、
「離れることはnothing, 戻ってくることがspecial」そして
ほっぺたに、下を入れて膨らませます。
これは、日本流に言うと「眉唾」。
照れ屋なんです。彼は。
★
ということで、昨日、
こんにちわ日本。さよならオーストラリア。
主人の美味しい食事がない間に、
私は減量作戦開始です。
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