FC2ブログ

ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

今井寿恵さんの思い出

「自分でなければ撮れない写真を撮らなければ、写真を撮る意味がありません」と、今井さんは言っていました。今井さんに初めてお目にかかったのは、もうかれこれ25年前です。山野浩一さんが、他の何人かの人たちと、今井さんをオーストラリアに連れてきてくださって、それ以来のお付き合いでした。とはいうものの、何年も会っていなかったのを、昨年、吉永みち子さんが、誘ってくださって、今井さんの77歳、喜寿のお祝いで、久しぶりに、お目にかかったのでした。「今井さん」「真理子さん」HUG.時間が一瞬に過ぎ去って、本当に嬉しかった!私の事務所には、今井さんの写真がたくさん飾ってあります。その今井さんが、昨日、亡くなったと、日本の草山さんが、メールをくれました。えっ、あんなにお元気だったのに。呆然としました。

☆ ☆
今井さんとは、パースまで出かけました。ちょうど、クリスマスから、新年の日程だったので、大きなレースはパースしかありませんでした。確か、加賀騎手の騎手として最後の年で、加賀さんは、シドニーの元旦のレースに騎乗して帰られたと思います。確か、私が山野さんと大喧嘩して、それを慰めながら、今井さんが、元旦の私の誕生日を祝ってくださいました。彼女からいただいたバッグを今でも持っています。今井さんは、あれからオーストラリアに戻ることはありませんでしたが、代わりに、アシスタントの長浜さんを送ってくださいました。長浜さんは、何度かオーストラリアにいらっしゃったと思います。実は、その長浜さんも、何年か前に、若くして先立ってしまいました。今頃、今井さんは、長浜さんと、天国で談笑しているかも知れません。彼女の写真で最も好きだったのは、この写真。ウエッブからお借りしてしまいました。ごめんなさい。9e4c5f6f57a6efe0.jpg 雪に穴を掘って、カメラを備え付けて撮ったのだと教えていただきました。6420140b3aa53184.jpg シンボリルドルフが、負けて帰って来た時に、涙を流した瞬間を、今井さんは見たと語っていました。ルドルフのことを語る彼女は、まるで恋をしているような感じさえしたものです。

☆ ☆
主人に、今井さんのことを伝えたら、「彼女は、自分の好きなことを最後までして、好きなように生きたんだろう?だったら、彼女は幸せじゃないか」って。そうかも知れません。でも、去年、あんなにお元気で、88歳まで、写真を撮り続けますって言っていたので、あまりにも急な亡くなり方に、正直呆然としてしまっているのです。今井さんの冥福を祈ります。


☆ ☆
今日、隣の家のサリーがやってきました。ちょっと、話したいことがあるって。彼女は独身。英国出身の素敵な女性です。彼女が「ガンが再発したの。これから、病院を行ったり来たりするけれど」というと、主人は「僕は、ほとんど家か会社にいるから、車が欲しいときにはいつでも言ってくれ」って。それから、買い物など必要なものがあれば、我々がするからと言いました。彼女は、今回、Stem Cell、つまり幹細胞治療をするのだそうです。それでなければ直らないと言われたと、静かに説明をしてくれました。彼女の家族は皆、英国なので、病院に入ると連絡が難しくなります。私たちは、私たちのメールアドレスや携帯の番号を教えて、もし、英国の家族が連絡したければ、我々にすればいいと言いました。幹細胞は、恐らく、英国にいる彼女の双子の弟か兄が、くれるだろうと彼女。主人は、(絶対、言うと思った!)「僕のでもよければ」と申し出ましたが、彼女は、「ありがとう。ただし、家族以外の人がドネートする場合には、まずは、大きな幹細胞のネットワークに登録して、それからということになるので、恐らく、今回は間に合わないと思う」と、言っていました。

☆ ☆
「私は、今、かなり落ち着いているのだけれど、でも、やっぱり話をする人が必要なので、精神科の医者に会いにいっている」と、サリーは説明してくれました。精神的に参ってしまったら、治療の辛さに絶えられないかも知れないと思ったというのです。ガンの再発。大変なことです。しかも、彼女の場合には、半年以内に治療をしなければ、先がないと言われているのです。でも、何でもそうですが、ジタバタしても、何も良くなりません。ガンも無くなりません。彼女のように、冷静に、自分が置かれている現実を認め、助けてもらえるときには、あるいは人には、その助けを乞う。FUSAKOさん、MATESHIPのことを聞いていたよね。MATESHIP は、オーストラリアの伝統なのです。その昔、イギリスやアイルランドから、格子のない牢獄、オーストラリアに連れられて来た人たちが、頼れるのは、一緒に来た仲間たちだけ。その中で、MATESHIPが生まれてきたのです。私は、いつも人に言います。ないのはお金だけ。でも、他のことなら、私たちでできることは何でもしますって。でも、このMATESHIPって、昔の日本にも存在していましたよね。
スポンサーサイト