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ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

千代の間違え

仙台に生まれた私は、嫌というほど、地元の詩人、土井晩翠のことを聞かされました。といっても、特に思い出すことは何もありません。彼が住んでいたところに、晩翠庵があるとか、晩翠というお菓子があるとか、そんなことしか覚えていません。しかし、この荒城の月ほど、間違いやすい詩はありません。向井田邦子さんは、確か、眠る盃という本を書いていたと思いますが。

春高楼(かうろう・こうろう)の花の宴(えん) 巡る盃(さかづき)影さして
千代の松が枝(え)分け出(い) でし 昔の光今いづこ

の、巡る盃を、眠る盃といいまつがえ?したというところからとったタイトル。しかし、この荒城の月というタイトル1つとっても、工場の月なのか、向上の尽きなのか、千代の松ヶ枝なのか、千代のまつがえなのか、本当にまつがえやすい詩だと思います。

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高校の二年の時に、仙台から東京、と言っても、東京都下の八王子に移りました。外国生活を続けていた父が日本に戻ってきて、城山ダムの仕事をし始めたからです。八王子なんて田舎なのに、住む人たちは、結構都会だと思っていて、転向先の高校から、「お嬢さんは、言葉は大丈夫でしょうか」と聞かれたと母がプンプンして言っていました。つまり、仙台は、ズ^-ズー弁だから、東京の都会の言葉が通じるかといういう意味だったらしいのです。何のことはない、八王子に行ったら、ダンベダンベのド田舎弁。私は、なぜか、仙台にいて、周りが仙台弁だったのに、父と母が仙台弁を使わず、子供の頃からなまりがありませんでした。それにしても、その頃、都会の?八王子には田んぼがあり、仙台よりずっと田舎だったのです。

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私は中学から女子だけの学校でしたから、南多摩高校の共学がちょっとドキドキでした。惚れっぽい私は、案の定、転校してすぐに、当時生徒会の副会長をしていたポコちゃんという男子生徒に恋をしました。ポコちゃん(どうしてそう呼ばれていたのか分かりません)は、詩人で、同人誌などを作っていたのです。その同人誌の仲間に頼んで、一度、デートをアレンジしてもらいました。放課後の屋上で。彼は、お母さんが亡くなっていて、その気持ちなどを詩に書いていました。とても、寂しい詩を書いていたような気がします。彼とのデート。どきどき。ドキドキ。彼に聞かれるかも知れないと、詩の本をたくさん読んでいきました。ポコちゃんが聞きます。「そうか、君は詩が好きなんだってね」ホラきた。「ええ」「どんな詩が好きなの」ああ、やっぱり読んできてよかった。とその瞬間、頭の中が真っ白になって、それまで呼んだ詩や詩人の名前を全部忘れてしまいました。「あの、あの、あのお」浮かんできたのはなんと、「土井晩翠」ポコちゃんは、驚いた顔をして「へえ、君は古い詩人が好きなんだね」................私が覚えているのは、そこまで。ポコちゃんとのデートは、それが最初で最後でした。

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それにしても、いい松ヶ枝や、思い込み違いは、本当にたくさん。小学校の校歌は、確か、晩翠叔父さんが作ったのではないかと思いますが、思い違いかも知れません。

木町通り小学校、明治六年始まって偉い人たち育て来た、その後継いで勤めましょう....とというのですが、二番目に、高い誉れの藩祖公という歌詞があって、それを皆は、高い誉れのばんそうこうと歌っていました。

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糸井重里さんの、「いいまつがえ」という本は、本当に面白い!新幹線で、他の人の顰蹙を買うほど笑いながら読んだのを思い出します。それを、先日、岡田繁幸さんに言ったら、手帳に書いていらっしゃりました。彼も、笑いが大好きらしいのです。

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英語のいいまつがえは、数知れず。アルゼンチン人はどんな人たち?って、オーストラリアで初めての面接で聞かれて「彼らは、nakidです」って答えてしまったり。ネイキッドとは、裸の意味。したがって、私は、「ええ、彼らは裸なんです」???面接は、もちろん、落ちてしまいました。
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