ようこそ!ハイランド真理子のブログです。

オーストラリア在住。団塊の世代。海外の競馬や犬事情も含んだ日記です。

年寄り夫婦

弟から、ぎっくり腰を心配してメールをもらいました。急性の痛みの時には冷やすのがいいんだけど......本当にその通り。でも、痛いのを緩和するには、暖めるということが頭にあって、ひたすら暖めていました。暑いんだから、冷やした方が助かったのに。でもまあ、ぎっくり腰は、まるで、嘘のように治りました。「結構、私は、若いんだわ」って、また自信がわいてきました。そしたら、今度は、主人が良くない。もともと、彼は背骨のジョイントがないので、時々、それが痛くなるのです。今日は、もう寝てしまっています。インディアナジョーンズの映画を衛星テレビで観ようかといっていたのに。

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娘は、田舎で、楽しくしているようです。私には、全く、連絡がありません。主人が時々連絡をして「元気だよ」って言っていますが、まあ、彼女もいつまでも家にいるわけではないでしょうから、これからはこういう、年寄り夫婦だけの、時間が多くなるのかも知れません。したがって、私も、それなりのライフスタイルを作らなければ。つまり、主人と二人きりになった時のための、時間割づくりです。昨日も、実は、夜、仕事があったのですが、主人が、"A FISH CALLED WANDA"を観ようというので、一緒に観ることにしました。この映画は前に観たことがあるのですが、ストーリーを忘れてしまっていたので、またゲラゲラ笑って観てしまいました。トニー・カーチスの娘のジェイミー・リー・カーティスが主演ですが、彼女は、不良で好きだったな。ジョン・クリースやマイケル・ペイランも。英国のコメディは大好きです。というわけで、仕事は出来ませんでしたが、楽しい時を過ごしました。

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週末にサリーの足をマッサージしてあげていたら、足のパッドの間に何だかおできのようなものがあります。左足と比べたら違う。左足にないものがついているのです。変だ!そういえば、何ヶ月も前から、ベッドが濡れていることがありました。オシッコではないだろうけれど、よだれかなと思っていたのです。サリーは、足のおできを舐めていたのでした。ということで、今日は、二人揃って、獣医クリニックに行ってきました。まるで、子供に付き添う親のようです。もちろん、そうなんだけれど。.........そして、明日手術することが決まりました。術後、悪性の腫瘍かどうか、検査にも出すって、獣医師が言います。主人が「獣医っていうのは、ペテン師だよな。良性に決まっているだろうが。恐らく、200ドルぐらい検査料がかかって、うち、半分は自分の懐に入るんだぜ」って。いいながら、恐らく、ない袖を振って、明日はそのお金を出すのです。主人は、このところ10年ぐらい靴を買っていないのです。シャツももう何年も新しいものを買っていません。でも、サリーのためにはやっぱり払うのです。良性だといいな。もちろん。

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今日は、6時過ぎて、風が出てきたので、サリーを連れて、公園に出かけました。この公園には、小さな砂浜があります。サリーは、早速、水に入りました。彼女は、水はあまり好きじゃないのに、やっぱり暑いんだあ。DSCF3762.jpg 戻ってきたら、主人が、私のリクエストしたラムチョップと、冷たいポテトサラダを作ってくれました。主人は、そういう訳で、具合が悪くて寝てしまいましたから、私は、この涼しいときに、ちょっとまとめて仕事をしてしまおうと思っています。

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明日の朝は、二回目の、root canal 治療です。歯根管治療!何千ドルも掛かるって聞いていたので、手術よりもお金が心配だったのですが、一本だけで、あまり難しくなさそうなので、300ドルぐらいで治療費が済みそうです。ホッ。本当にホッとしました。本当です。年をとるということは、こうして、医療費も心配しなければならないのですね。保険?歯ですから、年間500ドル位しかカバーしません。
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マダマ・バタフライ

15年ぶり位でシドニーオペラハウスに行きました。15年前は、下の娘のためのウイグルズというグループの歌と踊りを見に行ったのだと思います。主人が、覚えていました。オペラを見るのは、私は、25年ぶりのことでした。25年前に見たのも、実は、マダマ・バタフライでした。このところ、主人が、ずっとイライラしていました。どこかに隠していあるウイスキーを飲んでは「我々には、ライフがない」と吐き捨てるようにいうこともありました。私と一緒になる前、主人は、世界中を旅してきたし、スポーツも、コンサートも、何でも好きなことをしていたようです。私と一緒になってから?ワーキングプア。ただ仕事をするだけで、一緒にホリデーに行くこともなければ、コンサートに行く時間もお金もない。ライフがないって、彼が言うの、よく分かります。

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「だったら、一緒にオペラでも見てきなさいよ。今、マダマ・バタフライを公演しているから」って娘が言いました。「一緒に行こうか」主人も乗り気になっています。いくらかかるのかしら(と、私)。調べると、今日、土曜日と、来週の木曜日だけの公演です。「私は、出かけるから行けないわよ」と娘。そこで、主人と二人で、行ってきました。料金がちょっと高い。インターネットで買った切符のプリントアウトを見て主人が「あっ、こんなにするんだ」。あっ、やっぱり、止めればよかったかな。と、「でも、you deserve」つまり、君にはそれだけお金をかける価値があるよって。娘が「あら、何て素敵なんでしょう。お母さん幸せね」。

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それにしても、オペラの切符って、ホントに高いんだ。とはいうけれど、まあ、これで死ぬわけではないし。それに、木曜日、馬券で当った分があるし。大切なのは、今日の時を、一生懸命生きること。今日を楽しむことだと、思いました。今夜は、主人が、私のために作ってくれた特別な機会なのです。ドレスを着たら、主人"you look nice"って言ってくれました。もっとも、自分は、ジーンズ。「ドレスコードないんだろう」気取るのが大嫌いな主人らしい。私は、久しぶりに7センチもあるハイヒールを履いたので、主人の腕にぶら下がって歩いていました。得した!また、高いヒール履こう。

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舞台は、前に見たときと全く異なる演出でした。日本が、シンボリックにデザインしてあって、その分、音楽に集中できました。また、上に、サブタイトルがあって、今まで想像でしか分からなかった歌詞がよく分かりました。untitled.jpg
マダマ・バタフライは、多少、私のライフストーリと似ているところがあります。愛する人と添えなかった。その人から裏切られてしまった。その人との子供を.......私は、マダマ・バタフライと違って、渡さなかったけれど........歌を聴きながら、あの時に、上の娘の父親から、娘を渡せと言われたけれど、もし渡していたら、私も、マダマ・バタフライのように死んでいたかも知れないと、考えていました。娘を病院で1人で産んですぐに、上の娘の父親は、アルゼンチンに発ちました。半年ぐらいで日本に戻ってきたのですが、病院に来た彼を送った後、私は病室で泣きました。もしかして戻ってこないかも知れないと思ったのです。マダマ・バタフライの悲しみが、心に沁みてきます。国を捨ててまで愛した人の裏切り。私は、また、彼との、アルゼンチンでの最後の時も思い出していました。彼のもとを去ることを自分で決めながら、最後の別れにやってきた彼を見た時に、分かれる決心が正しかったのかどうか、心がぐらつきました。彼がドアを閉めて立ち去った後に、ベッドに倒れこんで何時間も泣きました。あの時の絶望的な悲しみを、マダマ・バタフライを見ながら思い出していました。

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でも、今は、主人がいます。自分のライフを捨てて、私にライフをくれた主人がいます。悲しいオペラを見ながら、私は、今の幸せをかみ締めました。オペラハウスを出ると、花火があがりました。ハーバーブリッジと、シドニーの街が、輝いて見えました。「また、行きたいけれど、ちょっと高いよね」と私。「代役が出るのはあまり高くないんだ」「だったら、今度はそれに行こうか」今年は、仕事だけでなく、ライフも持つ努力をしようと決心しています。

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